宮古の青空市
投稿日:2011年7月31日 投稿者:sot
■「男山」の倉庫で開催
朝早い新幹線で、盛岡へ。今日は、宮古で仮設住宅の方々に日用品などを配る青空市です。盛岡から、宮古まで2時間弱。
[←津波の爪痕が残る青空市会場]
ここは、杉玉がかかっているところを見るとお酒の蔵元だったようです。あとで聞いたら、「男山」の酒造元だったそうです。あ〜、こんなになってしまったんだと悲観。天井の蛍光灯もぶらりとぶら下がったまま、シャッターも曲がってしまらないまま。津波の通り過ぎたままです。
青空市には、野菜や鍋、洋服、飲物などの日用品が並んでいます。ペヨンジュンさんが送って来てくれた、あったかシーツもあります。私たちは、有田の窯元さんたちに声をかけてご飯茶碗や、皿を集めました。我々がつくった色絵のご飯茶碗や小皿も持って来ました。こういうときは、かわいいきれいな色のものが心を明るくします。予想どおり「これ、これ、これがいい」といって気に入っていただきました。
[←青空市の様子]
[←色絵の小皿を選んでいただきました]
[←三陸鉄道を勝手に応援する会、遠野まごころネットの皆さんと]
その中で、一人のおばあちゃまが「このかわいいお皿でね、孫にお菓子をのせてあげるの」と話してくれました。「新盆だから、みんな集まるからね。」そうです。皆さんにとっては、ふいに亡くなってしまった家族に会える新盆なのです。親戚集めて、きちんとお迎えしたいと皆さん思っています。だから、10客いるんだよという方が沢山いました。先のおばあちゃまは、しばらくの間、お話をしてくれました。「津波がみんな持っていってしまったよ。全部ないんだよ。本当に無いんだよ。これは戦後と同じようだよ。でも戦後と違うのは、あのときはお金を出してこういうものを買わなくてはならなかったけど、今回は、こうしてもらえるから、本当に有り難いよ、有難う、有難う。」と。思わず、目頭が熱くなりました。こちらこそありがとう。もらってくれて使ってもらえてありがとうと言いたいです。
(実行委員 岡部泉)