麗水万博1

投稿日:2012年6月1日 投稿者:sot

■一流はやはり凄い

 

朝早い飛行機で韓国金浦空港へ。先発隊は、昨夜すでに向かっており、我々後発隊、ラ・ブランシュの田代さんとロレオールの伊藤さんと私の三人で向かいました。ラ・ブランシュは私が若い時から大好きなレストランでした。こうして、田代シェフと一緒に東北の活動ができるなんて思いもしない事でした。料理人としてプロとして人として、熱く熱く、そして思いやりがある素晴らしい方です。そのお人柄がそのまま料理に出ている様に思います。

 

今回は、麗水万国博覧会のジャパンデーのファイナルパーティで東北のシェフたちが、東北の料理をつくり、復興の意気込みを伝えます。メンバーは、山形のアル・ケッチァーノの奥田さん、秋田の和食 お多福の安倍さん、岩手のホテルメトロポリタン盛岡の狩野さん、宮城のアルフィオーレの目黒さん、前段の田代さんと伊藤さんの計6人です。韓国は東北支援を一番にしてくれた国です。その感謝の気持ちと、東北は少しずつ元気になっていること、東北を忘れないでほしい、という思いを持ってこのイベントに参加しています。

 

今回の万博のテーマは海です。日本館では森、里、海をつなぐということをコンセプトにしています。東北は、まさにその地形をもつ国です。豊かな森と海が東北の豊かな食文化を形成しています。日本館には、日本の美しい森と海の物語が映し出されていました。日本は本当に美しい水に溢れた国なのだとあらためて思います。そこには、震災前の東北の風景もありました。

 

さて、料理の不足分の食材調達で市場とマーケットに向かいます。あれやこれやと素材を選びながらレシピを(多分?)考えられているのでしょう。東北の素材を持って来れないので、現地での勝負です。唐辛子、トマト、ピーマン、塩、醤油、ミルク、米、砂糖、等々、野菜を選ぶ時は、必ずくんくんと匂いを嗅ぐということを田代シェフに教わりました。

 

 

さてさて、厨房に戻り、仕込に入ります。初めて顔を合わせる人が多いと言うのに、あっという間に、指示系統が出来上がります。田代シェフがてきぱきと指示をし、流れる様に皆が動きます。ほんの少しの指示だけでそれがわかるらしいです。すごい!プロって本当にすごい!みんなそれぞれの料理があるのですが、作業は助け合いです。だってその方がはやいでしょ、と奥田さん。イタリアンもフレンチも和食もありません。

 

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イベントで、料理人さんがすごいと思うのはこのような、あっと言う間の機密な一体感です。
どんどんと仕込が進んで、明日の本番までに余力を残して今日はおしまいにします。(代表 岡部泉)

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