東北のこころと食

投稿日:2012年12月17日 投稿者:sot

■ソウルオブ東北の第2回シンポジウム開催!

 

年も押し迫ってのシンポジウムと商談会イベントにもかかわらず、沢山の方々が参加してくださいました。本当にありがたい事です。

 

今回は、涌井史郎先生の東北のこころとその背景を、山本謙治氏には、東北、岩手の食について話して頂きました。両氏の知性と経験あふれる話に大変勉強になりました。東北が期待されることが明確になってきたように思えました。またソウルオブ東北が進もうとしている道が正しかったと確信しました。講演の詳細は、追ってソウルオブ東北のホームページにて公開致します。

 

震災からこれまでの三陸沿岸の状況を皆様にお知らせしました。
損壊,流出した漁船93%、13分の12の市場が被災しました。そして漁村の高齢化、人口流出、水産物の減少等。しかし震災による被害数値だけでなく、数字の向こうに見えるものは、東北だけに限らない地域の問題です。東北を考えることは日本の地域を考えることです。そんな思いが私を東北の活動に駆り立てるのです。

 

東北の活動は大きな碁盤のようです。碁盤が大きすぎて、碁石をいくらおいても繋がっていかない、そして面にならない。そんなもどかしさがあります。今置いた碁石は次にはどんな役割を果たすのか、どの碁石と結んだらいいのか、、、碁石がやがて作る面の形をいつも想像しながら碁石を置いていかなければなりません。今ようやくその形が想像できるように思えます。今回のシンポジウムは大きな碁石でした。ここからまた始まっていくように実感しました。

 

その実感とは何か。

 

おおよその沿岸加工所が復旧し始め、新しい第一歩を踏み出そうとしていることです。
その思いが強いのです。失うものはもう何もない。今踏み出さなくては、もうその先はないのだと誰もが思っています。そして支援されるのではなく自立したビジネスでなければ先はないということもわかっているのです。今回参加してくれた9社の企業は、加工所損壊から立ち上がってきた会社です。今回のこのシンポジウムの成果は新しいお客様に会えたこと、とても参考になったと口々に話します。まだまだ新商品開発にまで至らないところもありますが、これからどんどん新しい商品の開発をされていくことでしょう。

 

我々の「提案する加工所プロジェクト」の商品開発は、テーマをワインの合う三陸の味とし、素材とソース、スープの組み合わせで即、料理ができるというセット組のものです。熊谷喜八シェフと伊藤勝康シェフにレシピ提供をお願いしました。実演も行い、皆さんに試食もして頂きました。評判も上々で、ホッと致しました。

 

これからはこの商品をどう販売し、加工所の発展につなげていくかです。あらためて加工所チームは、結束を固めるのでした。(理事長 岡部泉)

 

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