月と雁

投稿日:2014年3月14日 投稿者:sot

今日、3月14日はホワイトデーですね。

 

そこで、今日はお菓子にまつわるお話しをしたいと思います。

 

皆さん がんづき(雁月)ってご存知でしょうか?

 

「がんづき」とはいわゆる黒糖蒸しパンで、岩手県や宮城県を中心とした東北地方で、農作業の合間のおやつとして食べられていたという郷土菓子です。

 

今でも、冠婚葬祭の引き出物や家庭のおやつとして受け継がれています。

 

手にとるとずっしりと重く、口にするともっちりした触感が絶妙です。

 

黒糖の甘さもちょうどよく、和風テイストで(しょうゆ味、みそ味があります)本当にやさしい味がします。

 

東北地方で今もなお愛され続けているのも納得。

 

東北地方にとどまることなく、もっと多くの方にも味わっていただきたいと感じる郷土料理のひとつです。

 

ちなみに、トッピングにするのはクルミや黒ゴマがポピュラーで、まるく蒸された「がんづき」の上にちらばる黒ゴマを、「まるで満月を背に飛んでいる雁(ガン)のようだ」という事から雁月(がんづき)」と呼ぶようになったという風雅な名の由来があるそうです。

 

いつ食べてもほっとする懐かしい味「がんづき」。

 

東北の豊かな食文化のひとつとして、今後も継承していきたいものです。

 

(事務局スタッフ)

最新情報

アーカイブ

ページトップへ