チームおむすび、芋の子汁

投稿日:2011年11月27日 投稿者:sot

■秋田の野菜で温まる

 

チームおむすび第2回目です。秋田の料理人さんたちがお店をあげてやってきてくれました。かめ清の田中料理長が秋田の冬の料理、芋の子汁をつくってくれました。秋田の立派な里芋と根っこまでだべられるセリがとてもおいしかったです。そして、丁度良い具合のいぶりがっこ。これまたいい香りです。がっことは雅な香りという意味で、その呼び名もそこに由来しているそうです。

 
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今回は私たちも一緒にテーブルにいれてもらいました。皆さんのお話しを聞きながらの食事会です。体がぽかぽかしてきました。私が仲間にいれていただいたテーブルの御夫婦は、この仮設住宅から少し離れたところにお住まいです。その仮設は50人ばかりの小さな仮設です。「こんな風に誰もきたことがないんだよ」とおっしゃいます。「一度きてくれないかなぁ」と小声でおっしゃる。「もちろんです。私たちも是非!」とお答えしました。

 

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仮設住宅でも、有名人が来たりする有名なところと小さくてだれも気がつかない仮設住宅があるのです。チームおむすびは、そういうところにお邪魔したいと思っています。小さい活動ですが、ほんの少しの楽しみになればと思っています。

 

その御夫婦が津波のことを話してくれました。「お父さんは、あの時あの車にしがみつかなければここにはもういなかったんだよ。」とお母さん。「でも、こうして生きていられることがありがたいと思っていたけど、今は、なんだか悔しいんだよ。」何もかもなくなってしまったことが悔しく思えるそうです。お父さんが「そうなんだよ、おーいそこの茶箪笥に引き出しにある何とかとってくれって言うんだけど、あっそれもうなかったんだと思うと、本当に何もなくなったことがあらためてわかるんだ。」そうおっしゃいます。そうでしょう。全てのものをなくしてしまった方がたくさんいるのです。その気持ちの悔しさを思うと言葉をかけることができません。ただうなずくことしか出来ないのです。

 

今は、ご自分の立場をもう一度見直す時期なのかもしれません。やがて、夜明けは来ると信じるしかありません。それまで、少しだけお手伝いをさせていただきたいと改めて思うのでした。(代表 岡部 泉)

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