釜石生産者まわり

投稿日:2011年8月1日 投稿者:sot

■驚きと感心

 

昨日は、三陸鉄道を勝手に応援する会(地域に根ざす活動をされている信頼の置ける団体です)の方から、地元の漁業の現状を伺い、これから何をするべきなのかが少しわかったような気がしました。まだまだ復興にはほど遠い沿岸部です。

 

110801_DSC_0387_1牡蠣もホタテも復興には数年かかると聞きました。漁業者と漁協と仲買人と小売り市場。沢山の工程を経て、魚は私たちの手元に届きます。この関係をどう考えて行くかが復興の課題にもなっています。民間企業が参入してサラリーマンのような漁業になるのか、これまでのばくちのようだけど漁師の醍醐味を味わう漁業になるのか、本当に難しい問題です。

 

ただ、思うに、魚の価値を再構築していくことで、漁業者が助かる事があるのではと思います。これは先日お会いした三陸鉄道を応援する会の方がおっしゃっていたことですが、九州の関サバを例にとって考えてみると、なるほどと思いました。                               [↑宮古市内の市場]

 

少し、漁業界の情報を教えてもらったところで、今日は、被災してしまった釜石の加工所を訪ねます。
この食品会社さんは、大槌にコールセンターなどを併設した工場を建てて、その2週間後に震災に会われました。そのままその建築費が残ってしまい、その額2億7千万。その工場の竣工式の写真を見せてもらいました。みんな次の未来に希望を信じている笑顔です。それが2週間後には、落胆に変わってしまったのです。

 

しかししかし、素晴らしい回復の精神力をお持ちの社長さんです。
もうそのことは考えていないとおっしゃる。今はこの釜石に残された工場を再建して、すでに消費者向けに煮魚や焼き魚の通販事業を再開させています。すごいです。

 

110801_DSC_0411_1ソウルオブ東北の食品に、今回は魚が入れられないと思っていたのですが、この会社にさんま、いわし、さばといった普段使いの商品を開発してもらうことにしました。

 

そして、昨日寄った市場にも、銀鮭があがっていました。
そこでひらめいたのが、ソウルオブ東北、東北の日の出という新巻鮭。いい塩を使って新巻鮭をつくってもらおうと思います。

これはチーム全員の名前を入れて
お正月用で販売したいと思います。乞うご期待です。

 

(代表 岡部 泉)                                 [↑宮古で水揚げされた銀鮭]

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