田老の試食会(仕込み)

投稿日:2012年2月20日 投稿者:sot

■田老は温かく晴れ渡る

 

早朝の新幹線で、盛岡へ向かいました。車中は喜八さんと東北の話や料理についての話で盛り上がり、あっという間でした。喜八さんと言えば、無国籍料理の先駆者であり第一人者です。日本食だけでなく、多国籍の食文化が導入されたレストランシーンがを多様化して大きな変化を遂げていった時代を戦い、沢山の経験をされた喜八さんの話は、もの凄い大きな事業スケールの中であっても、ひとつひとつの食材や料理に対する細やかな愛情が込められていて、本当に感心します。 盛岡に着くと草野さんと五日市さんが迎えにきてくれました。それぞれの車に同乗し、宮古へ向かいます。今日は本当に良い天気です。いつも風が強かったり、雪が降ったりですが、見事な快晴でなおかつ温かい。喜八さんは、太陽を二つも背負ってる晴れ男らしいです。そういえば、喜八さんとアメリカに行ったときもずっと晴れでした。 今回はソウルオブ東北のイベントを取材してくれるテレビ朝日さんの撮影クルーも一緒です。車の中で、喜八さんへのインタビューが始まりました。喜八さんは今回は個人的な映像ではなくチームとして撮影をして欲しいと言ってくれていましたが、やはり有名なシェフなので、テレビ的にはそうもいかないのでしょう。 宮古の三陸鉄道に立ち寄り、皆さんにご挨拶。三陸鉄道は4月1日に再開します。震災時には、三陸鉄道の方々は大活躍をしてくださいました。やはり地元の力は凄いです。私たちの活動にもいつもお手伝いいただいています。4月の再開イベントには、私たちも参加して三陸鉄道を盛り上げていきたいと思っています。 いよいよ田老に入り、仕込みへと入ります。すでに地元の駒場君や川村さんが来てくれています。そしてロレオールの伊藤さんと内舘のお父さんも手伝いに来てくれました。本当にありがたい事です。みんなに喜八さんから指示があり、一斉に仕込みが始まります。優しい喜八さんの表情がきりっと引き締まります。私など何のサポートにもならないのですが、缶を開けたり、細葱を切ったり、ゼンマイを揃えたりと細かな仕事をお手伝いさせてもらいます。なんと言っても今回は10品もあるのですから大変です。厨房に入って皆さんを見ていて本当に嬉しくなるのは、料理のカテゴリーも違うし、普段一緒にやっているわけでもないのに、全員示し合わせたように、分担がスムーズでとても仲良く働いていることです。あ、、良かったと思う瞬間です。今回もうどんやさんイタリアン、フレンチ、鮨やさん、みんなそれぞれ違うのに、声を掛け合ってどんどんと進んでいくのです。喜八さんも指揮官のように細かく指示を出して、仕込みは進んでいきました。立派な鮑がいっぱい登場し、みんなの目が輝きました。え、こんなに使っていいのって。田老の漁協さん、がんばってくれたのです。明日は漁師さんたちも来てくれます。その時にお礼を言わなくては、、 ようやく山が見えてきました。そろそろ仕込みも一段落です。片付けをして、ロレオールの伊藤さんにお礼を言い、私たちは宮古の内舘に向かいます。今日の仕込みの打ち上げです。それと地元の料理人さんたちと喜八さんとの交流も兼ねています。こんな機会は滅多にないので、この際いろいろ吸収できたらと思います。地元の方が、わざわざ特別な日本酒を持ってきてくれました。とてもさわやかで美味しい日本酒でした。宮古は人情が残る良い町です。 さてさて、徹夜で来た私は明日のために寝ておかなくてはいけません。明日、どうぞよろしくお願いします。(代表 岡部 泉)

 

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