小さな仮設

投稿日:2012年3月22日 投稿者:sot

■ひとり暮らしにおいしいお料理を

 

今週の月曜日、ロレオールの伊藤さんが大船渡の小さな仮設住宅に行ってくれました。
私も一緒に行きたかったのですが、その日はソウルオブ東北のための打ち合わせがあり伺えませんでした。その時の様子を聞きました。

 

19人しかいない仮設住宅。これまで誰も訪問者がいなかったようで、伊藤さんのお料理は皆さんとても喜ばれたそうです。
5人家族のおばあちゃんがいて、あとは二人暮らしか一人暮らしの方々。。震災の話は避けようと笑顔でお話しをされるそうです。でもどうしてもついつい、震災の話になると皆さんしんみりしてしまうそうです。そうなんです。心から離れないのでしょう。でもその話を聞いてあげたいと思うのです。心の中につかえているもの、誰かに話したくてもういっぱいになっているはずです。

 

仮設住宅に自立を促すというルールが言われたのは、避難所から仮設住宅に移動が終わる9月ごろ。
でも、自立って一体何でしょう。
経済的な自立でしょうか、精神的な自立でしょうか。一人暮らしのおばあちゃんやおじいちゃんは、誰かに頼ってもいいのではないでしょうか。もう精一杯頑張っているのです。自立などいう範疇を超えているのです。

 

毎日どんなにか心細く、さみしいことでしょう。一緒にご飯を食べて、お話しをしたいのだと思います。健常者であっても若者であっても、さみしく辛いことが沢山あります。都会の若者でさえ、経済的にも精神的にも自立していない人は沢山います。かえって弱く甘えている子たちが沢山。
震災を乗り越え、お一人で暮らされている方々のさみしさを思うと心が痛く胸が詰まる思いです。また、一緒に私も連れて行って欲しいです。一緒に温かいご飯を食べたいと思います。
本当に出来る事が小さすぎて、情けなく思います。(代表 岡部 泉)

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