おはぎとぼたもち

投稿日:2014年3月20日 投稿者:sot

「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、今週は日増しに暖かくなってきました。
今日は冬の寒さに戻りつつありますが、三寒四温を繰り返しながら、春陽気になっていくのが楽しみです。

 

お彼岸ということですが、皆さんおはぎとぼたもちの違いをご存じでしょうか?
大きさや形の特徴としては、ぼたもちは牡丹の花をかたどって丸く大きく豪華につくり、
おはぎは秋の七草の萩の赤紫の花をかたどって小ぶりで長めに丸められてつくられると言われています。

 

次に、あんこの違いです。
小豆の収穫時期に深い関係があったのです。
秋のお彼岸は、小豆の収穫期とほぼ同じでとれたての柔らかい小豆をつかうので皮も一緒につぶした粒あんができます。

 

春のお彼岸は、冬を越した小豆を使うことになるので皮は固くなっています。
食感が悪くならないよう、皮を取り除いたこしあんを使うことが多いのです。

 

そのため、春のぼたもちはこしあんで、秋のおはぎは粒あんだったのです。
しかし、今では保存技術の発達や品種改良により、春でも皮のまま使うことができる小豆が出回り、
本来の季節感が少し薄れてしまったように感じます。

 

一年中こしあんと粒あんを頂けるようになった今の時代ですが、
ぼたもちとおはぎの歴史を思い、春のお彼岸にはこしあんのぼたもちを、
秋のお彼岸には粒あんのおはぎをいただきながら、季節の風情を感じたいものですね。

 

(事務局スタッフ)

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