• 古代の地

    古代からの生活の場であったことを示す縄文時代の遺跡が数多くある。

    また、昔アイヌ民族の集落としてひらけたところと言われ、今も市内の各所にアイヌ語の地名が多く残されている。

    はなまきの由来は諸説あるが、アイヌ語説としては、花巻はアイヌ語のパナマッケ(川下の平地)が訛ってパラマキ(広い原)から国語風にハナマキと呼ぶようになったとされている。

    圏内最大、農業のくに

    北上平野には、県内の農地の主要な部分が集まっており、県内最大の農業地帯になっている。

    湯治場のメッカ

    奥羽山脈の麓にある花巻温泉郷には、歴代藩主の湯治場として近世からにぎわいをみせていた台温泉、志戸平温泉、大沢温泉、鉛温泉など12 の温泉がある。
  • 宮沢賢治の里

    花巻で生まれ花巻農学校で教鞭を執っていた宮沢賢治にちなんだ観光資源にも恵まれているが、近年観光客の入込数は伸び悩み傾向にある。
    宮沢賢治の生家がある中心部と、温泉や観光施設が立地する郊外との連携を強めた回遊型の観光をめざし、賢治をテーマとしたまちづくり事業と中心市街地の活性化が図られている。

    花巻市の将来像として、「早池峰の風薫る 安らぎと活力にみちた イーハトーブはなまき」が掲げられた。「イーハトーブ」は、宮沢賢治が想い描いていた豊かな地域社会の姿であり、新たなまちづくりの目標とされている。

    【関連施設】

    ・宮沢賢治記念館
    ・宮沢賢治イーハトーブ館
    ・宮沢賢治童話村
    ・賢治の学校
    ・林風舎

    わんこそばの発祥

    その歴史は380 年程前に遡り、慶長年間に江戸に向かう南部家第27 世利直公が花巻城に立ち寄った際、椀で供されたそばのおいしさに何杯もおかわりしたことに由来する。
    現在は、盛岡のわんこそばが有名であるが、実は花巻が発祥である。
  • 早池峰神楽(岳神楽、大償神楽)などの伝統芸能

    早池峰神楽は大償と岳の2つの神楽座の総称で、昭和51 年(1976)、国の第1 号の重要無形民俗文化財に指定された。その初源は南北朝時代にまで遡るものと考えられ、500 年以上の伝統を持つ非常に古い神楽であるといわれている。平成21 年(2009)、早池峰神楽はユネスコ「無形文化遺産の保護に関する条約」代表一覧表への記載が決定した。

    ・鹿踊り

    前腰に締め太鼓をくくりつけ、自ら打ち自ら歌いながら踊る太鼓踊り系と、胴前が独立していて、踊り手が囃子に応じて踊る幕踊り系に分類される。鹿の角を飾り黒い毛釆(けざい) のある権現型獅子頭を頭に、丈の高いささらを腰の後ろから背中を通して頭上高く抜き出している。幕、袴、ながしで全身が覆われた異様な装束で踊る様子は、一種の霊力を連想させる。

    ・鬼剣舞

    祖霊をまつり怨霊を鎮めるものといわれ、舞い手が異風の装束をつけ、いかつい鬼面で太刀を持ち大地を踏みしめるようにして激しく踊る。鬼剣舞のほか、念仏剣舞、ひな子剣舞などがある。

    銀河鉄道の夜ーSL 銀河復活

    C58 形239 号。4 月12 日からJR 釜石線(花巻―釜石間)で定期運行を行う「SL 銀河」として、復活。