おむすび53 坂東誠シェフ

投稿日:2014年6月29日 投稿者:sot

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ソウル オブ 東北

チーム おむすび 第53回料理教室開催   2014.6.29

岩手県気仙沼郡、住田町・火石団地に、 東京PLATINUM FISHの坂東誠シェフと共に伺い、岩手の食材をふんだんに使ったアクアパッツァとチャーハンを作りました。

 

■開催概要

 

1.開催日時:6月29日(日)11:00~14:00

 

2.開催場所:住田町火石団地(岩手県気仙沼郡住田町)

 

3.メニュー:岩手旬魚介の和風アクアパッツァ、ありすポークと住田キャベツの簡単パラパラ本格チャーハン

 

4.講師:東京PULATINUM FISH 坂東誠シェフ

 

5.主催:ソウルオブ東北

 

6.協賛:キッコーマン株式会社

 

 

今回はあいにく一日中雨が降っていましたが、チームおむすびは元気に料理教室をしてきました。

訪れたのは岩手県住田町の火石団地です。こちらの仮設住宅には現在8世帯の方々が入居しています。前回の料理教室のときはもう少し人数が多かったのですが、今年4月に2家族が仮設住宅から出ていきました。

 

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三陸では現在貝や他の魚がたくさん獲れる時期なので、今回は魚介のうま味がたっぷり出た和風のアクアパッツァを作ることになりました。

一緒に住田町で育てているありすポーク、住田で獲れたキャベツを使ったチャーハンも作りました。

 

 

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まずは、アクアパッツァ作りから始めます。

アクアパッツァは魚を一匹丸々使うイメージがありますが今回は数種類の魚の切り身を使います。

エビの殻むきを剥き塩こしょうをふるなど、魚介の下ごしらえを先に済ませます。

 

 

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たっぷりのオリーブオイルで焼いた魚の切り身にオリーブや貝、トマトをのせて、大葉も散らしました。

日本酒と醤油で味を整え、あとは蓋をして5分間煮込みます。

出来上がったアクアパッツァはきれいにお皿に盛りつけました。

ここでは坂東シェフから「魚の切り身を重ねるように下に置いて他の具材を散らすように盛り付けるときれいに見えますよ」と盛り付け方のポイントを教えて頂きました。

 

 

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アクアパッツァが出来上がると次はチャーハン作りに取りかかりました。

使ったお肉は住田町のありす畜産で作られたありすポークです。

こちらは炒めると美味しい脂が出ると、坂東シェフも絶賛している豚肉です。

キャベツは、住田の農家の方から直接買い付けたもので、その日の朝に収穫して頂いたものです。

 

まずはボウルに冷やしたご飯と卵を入れ、先に混ぜます。

フライパンには3cm角に切ったありすポークを入れます。豚の脂がよく出て、もう良い香りがしてきました。

そこに卵と混ぜたご飯を入れ、約5分ひたすら混ぜ続けます。これがチャーハンをパラパラにつくるコツだそうです。

その後にキャベツを投入し、コンソメと塩こしょうで味付けし、完成です。

今回はアクアパッツァと食べるのでチャーハンの方は少し薄味にしました。

 

 

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出来上がった料理を空き部屋に持っていくと、何やら参加者の方が準備をしています・・・。

実は参加者の方が好意で交流会を開いてくださったのです。テーブルには今日作ったアクアパッツァとチャーハンの他、美味しいお刺身やお新香が用意されていました。

スタッフもこんなことは初めてなので、本当に感激しました!

 

 

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交流会では、参加者の方とたくさんお話しをすることができました。

また、被災当時のお話しを涙ながらに語ってくれたことも貴重な体験となりました。

仮設住宅に入り、布団で眠れたことに幸せを感じたという話は、体験していない私たちにとっては想像できないお話しでした。

3年前の震災を忘れずに、未来への教訓として生きていきたいと改めて感じさせられました。

 

 

■東北の食を守ろう~ありすポーク~

 

岩手は鶏・豚・牛が全部そろう全国でも珍しいところです。

鶏は花巻のホロホロ鳥、牛は前沢牛、豚は佐助豚や今回使ったありすポークなど他にもいろいろな肉があります。

 

坂東シェフはありすポークを以前の焼きそば作りの料理教室にも使い、今回も使ってくださいました。

その美味しさには安心・安全へのこだわりがありました。

最初のこだわりはありすポークは4原種配合の豚であることです。豚の配合で一般的なのは3種ですが、ありすポークは4種の豚を組み合わせています。4種の配合には高度な技術も必要ですが、独自のノウハウでそれを可能にしました。

さらに減投薬飼育を行っており、法で定められたワクチン接種以外はほとんど薬を与えず、飼料にも細かいこだわりを持って育てています。

厳しい管理体制があってはじめて美味しいありすポークが生まれるのです。

 

そして、岩手の自然豊かで空気が美味しいところが良い肉作りを支えているのでないでしょうか。

 

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