おむすび50 駒場利行シェフ

投稿日:2014年5月25日 投稿者:sot

 

第50回 駒場利行 シェフ 表

 

ソウル オブ 東北

チーム おむすび 第50回料理教室開催   2014.5.25

第50回のチームおむすびは、宮城県気仙沼市の気仙沼市総合体育館駐車場仮設住宅にロカーレ・アーシャ(盛岡市)の駒場利行シェフと共に伺いました。

 

■開催概要

 

1.開催日時:5月25日(日)11:00~14:00

 

2.開催場所:気仙沼市総合体育館駐車場仮設住宅集会所

 

3.メニュー:気仙沼魚介を使ったピッツァ

 

4.講師:ロカーレ・アーシャ(盛岡市)駒場利行シェフ

 

5.主催:ソウルオブ東北

 

6.協賛:キッコーマン株式会社

 

チームおむすび50回目の会場は以前も何度かお伺いしている気仙沼市総合体育館駐車場仮設住宅です。メニューのピザは自治会長の及川さんが地域の子供達にアンケートをとって決めました。子供たちも今回の料理教室を楽しみにしていてくれたようで、キッチンカーが到着すると集会所前で子供たちが遊びながら待っていました。

今回の参加者は26名、内11名が子供達です。今回の主役はこの子供達で、子供達にピザを作ってもらい、大人は子供達のお手伝いです。集会所前に日差し除けのテントを設置し外で料理教室をしました。

 

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最初にトマトソース作り、ピザ生地作りを駒場シェフがお手本で見せてくれました。対子供相手は駒場シェフの得意分野で、楽しく分かりやすく説明してくださいます。今回はトマトホールを使ったソース作りを教えて下さいましたが、面倒な場合はケチャップとトマトジュースを合わせて作っても美味しく出来るそうです。

ピザ生地は冷凍も可能です。作っておいた生地を冷凍庫から出して解凍している間に発酵も進むので、手間いらずなんだとか。

 

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今回はピザ生地とトマトソースを駒場シェフが仕込んできてくださいました。子供たちはピザ生地を伸ばすところから始めます。膨らんだピザ生地を触った子供たちは柔らかくて触り心地が良いと喜んでいました。

伸ばした生地にトマトソースを塗り、魚介やチーズをのせます。

 

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魚介は赤貝とムール貝を用意しました。気仙沼産のムール貝は有名ですが、赤貝も気仙沼産は甘くておいしいことを参加者の方が教えて下さいました。

 

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後はピザを焼くだけですが、釜やオーブンがなくてもなんとフライパンやホットプレートで焼けるんです。ピザを置いたフライパンに蓋をして生地の下面が焼けるのを待ち、上からバーナーで焼き目を付けます。

ピザは出来たてが一番という事で、作りながら食べました。子供たちは毎回上にのせるトッピングを変えるなど工夫して作ってくれました。

 

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と、そこへ、ピザの美味しそうな匂いに誘われたのか、料理教室に珍客が現れました。

 

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会場の裏の林からカモシカが降りてきたのでした。

予想外のゲストに料理教室がさらににぎわいました。

 

ピッツァが冷めないように、作りながら食べました。

自分の子供や孫が一生懸命作ったピッツァを食べ、大人の参加者の方も感動していました。

子供達は自分たちがお腹いっぱいになっても、大人の喜んだ顔を見るために何度も作っては食べさせ、料理を作る楽しさを感じたようです。

ピザの具材は冷蔵庫にあるもので良いと駒場シェフが教えて下さると、それぞれ家から納豆を持って来たり、塩辛を持って来たり、具材にもバリエーションが出ました。

 

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片付けが終わり、我々の帰り支度が済んでも子供たちは一緒に遊ぼうとしてくれました。

後ろ髪をひかれる思いで車に乗り込むと、車を後ろから追いかけてきてくれ、それにはスタッフ一同感動しました。

 

今回は子供向けの料理教室をすることで、子供の親の世代も集まり、自治会長の及川さんも地域の方の新しいつながりに喜んでくださいました。

次回は駒場シェフとケーキを作りたいとリクエストされ、またの開催を約束しました。

 

■東北の食を守ろう ~気仙沼は貝類の宝庫~

宮城県は魚貝の宝庫として有名ですが、気仙沼が一大産地の理由はその地形にあります。

三陸リアス式海岸の中央に位置する気仙沼湾に面した唐桑地区は、森が海に近く川が運ぶ森の栄養がたっぷりと注がれるので、植物プランクトンを豊富に含み、旨味たっぷりの貝が育つと言われています。今回食材として使ったムール貝、赤貝も気仙沼で獲れる貝類です。

ムール貝は大きいもので、2年で6cm程まで成長するものも。ちなみにムール貝の酒蒸しは、ヨーロッパでは殻をトングとして食べるのが通なのだそうです。

そして赤貝は輸入物が九割と言われる中、宮城県の閖上(ゆりあげ)地区が国内水揚げ量1位を誇ります。赤貝は晩夏に産卵期を迎えて身が痩せてしまうので、まさに今が旬。その名に”赤”がつく赤貝。血液の中に赤い血色素を持っていることで、身が赤くなります。

海と森の関係は密接で、海が豊かであるには森が重要であることが言えます。豊かな海を残すためにも森も大事にしていかなくてはなりません。

 

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