おむすび48 斉藤貢先生

投稿日:2014年4月24日 投稿者:sot

第48回 斉藤貢先生 表
ソウル オブ 東北

チーム おむすび 第48回料理教室開催   2014.4.24

 

第48回のチームおむすびは、 宮城県気仙沼市の被災者が暮らす、岩手県一関市千厩町の旧千厩中学校仮設住宅に和食処どっと(一関市内)の斉藤貢店主と共に伺いました。天候にも恵まれ18名の方々に参加していただきました。

 

 

 

■開催概要

 

1.開催日時 :2014年4月24日(月)11時00分~

 

2.開催場所:旧千厩中学校跡地仮設住宅集会所

 

3.メニュー:旬の食材を使った天ぷら~ご飯と古代米を練りこんだうどんと共に~

 

4講師:和食処どっと 斉藤貢先生

 

5.主催:ソウルオブ東北

 

6.協賛:キッコーマン株式会社

 

 

 

今回の会場の旧千厩中学校跡地仮設住宅は何度かお邪魔しており、そこで以前「仮設住宅で暮らすようになってから揚げ物は作りもしないし食べてもないなぁ」という声を聞きました。それもキッチンが狭く限られたスペースのため、揚げ終わった油の保管場所や始末に困ることや油の匂いが部屋に充満してしまうことで、敬遠されていたのです。そんなことから久しぶりに揚げ物を揚げてもらおうと少ない油でできる方法を斉藤先生が伝授して下さいました。

 

今回天ぷらにする山菜は、斉藤先生が自ら採ってきてくださいました。山からはふきのとう、里からは菜花と行者にんにく、海からは鱸(スズキ)と美味しそうな食材が並びます。まずは下準備でエビの殻をむきます。料理教室には現役の主婦の方がたくさんいらっしゃるので、手慣れた様子で準備を進めていました。

 

 

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最後に作るかき揚げ用の食材も切り、早速揚げる作業に入りました。少ない油で作るために、フライパンを使って揚げていきます。途中、油がはねてきましたが、お互いに声を掛け合い、材料を油に入れる時はみんなで構える体勢をとるなど、楽しんで作っている様子でした。

 

 

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今回は、作った天ぷらをどう盛り付けるかでメニューが変わります。天ぷら定食にしたり、天丼にしたり、古代米を使ったうどんで天ぷらうどんにしたり、さまざまな食べ方で楽しみます。ごはん茶碗は皆さんに持参していただきました。

 

 

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天ぷらの中で一番人気だったのがふきのとうです。ふきのとうは花の部分は苦くくせが強い山菜ですが、今回使ったものは雪のある場所から採ってきたためか色も白っぽく、くせもあまりなく本当に美味しかったと好評でした。エビは身の部分だけではなく頭まで揚げ、凝縮した味を楽しめました。先生から指示はなかったのですが、剥いた殻も揚げた方がいらっしゃいました。殻はおつまみにちょうどよく、細かくすればふりかけにも使えるそうです。残ったうどんのつゆなどは参加者の方がそれぞれ持ち帰り、余った物はほとんどありませんでした。食材を無駄にしない気持ちを皆さんが持ってくださり、心温まる料理教室となりました。

 

 

 

 

 

■おむすび料理教室を終えて

今回の料理教室を通して、岩手の方のふるさと再建への想いを強く感じました。

実は料理教室で使った山菜は、今の時期はちょうど採れないものでした。採れる時期が終わってしまったか、まだ育っていないというちょうど中間の時期だったのです。しかし、斉藤先生は自ら秋田県との県境の雪が残っている地域まで行き、今回のふきのとうを採ってきて下さいました。また、料理教室中には、近くの千厩にお店を出している原田シェフが営業中にもかかわらず顔を出してくださるなど、たくさんの人の想いに支えられておむすび料理教室が成り立っていることを感じました。ふるさと再建へ向けて私たちチームおむすびも邁進していきたいと思います。

 

 

 

 

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