おむすび39 齋藤貢先生

投稿日:2013年11月19日 投稿者:sot

 

ソウル オブ 東北

チーム おむすび 第39回料理教室開催   2013.11.19

第39回のチームおむすびは、岩手県一関市千厩の旧千厩中学校跡地仮設住宅集会所に、一関市和食処どっとの斉藤貢店主と共に伺いました。斉藤さんは、これまでのおむすび料理教室の活動に深く関わっていただいた伊藤シェフ(奥州市・ロレオール)・原田シェフ(千厩・あさひや)の両名に刺激を受け、自分でも役に立つなら力になりたいという思いで、今回初めてご参加いただきました。アシスタントの寿司職人の小松代さんは、斉藤さんと懇意にしておられ、自ら参加を申し出ていただきました。

 

■開催概要

 

1.開催名称   チームおむすび料理教室〈第39回〉

 

2.開催日時   2013年11月19日(火曜日)11時〜

 

3.開催場所   旧千厩中学校跡地仮設集会所(岩手県一関市千厩)

4.主催     ソウル オブ 東北

 

5.協賛     キッコーマン株式会社

 

6.実施内容   料理教室、食事会

 

7.参加シェフ  岩手 和食処どっと 斉藤貢先生

 

 

 

当日は小春日和の暖かな日で、自治会長の小山さんが129世帯に開催開始のアナウンスをし、約30名の住民の方にお集まりいただきました。

まずは【岩手郷土料理 はっと汁】です。「はっと」とは小麦粉に水を加えて良く練り、熟成させて薄く延ばした生地を茹で上げる小麦粉料理のことで、各地方独自の野菜や肉を入れたけんちん汁にうどんの代用として加えた食べ方などがあり、宮城県や岩手県など、主に東北地方に伝わる郷土料理です。

最初に人参やごぼうなどの具材の切り出しをします。さすがに主婦ベテランの方々は、包丁さばきが手慣れたもので、作業をどんどん進めていきます。 鍋に切り出した具材と水を入れ、煮える間にはっと生地の説明をします。今回は既に出来上がった生地を皆さんに使っていただき、生地を左手に持ち右手で生地の端を薄く延ばしながらちぎり、鍋に入れていきます。人それぞれの厚さ・大きさで個性豊かなはっと汁がほぼ完成しました。

「こっちでは、『つめりっこ』って言うんだよ」「おら方は生地とって鍋の中に投げるから、『とってなげ』って言うよ」などと、はっと汁の呼び名や入れる食材など話が弾みました。

かぼちゃを入れた「かぼちゃばっとう」や蟹をつかった「カニばっと」、はっと生地で栗を包んだ「栗はっと」その他に里芋を入れるなど地域によって様々なアレンジがあるそうです。

 

 

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つづいて【家庭で作れる本格派だし巻き卵】です。最初に割り下作りの説明をします。「割り下は手間がかかるから、家ではほんだしだわ」と参加者から声があがると、「この割り下はだし巻卵だけでなく、すき焼きなどにも使えますよ。空き瓶やタッパーに入れて冷蔵庫で保存できますし」と斉藤さんからのアドバイスがありました。

ごま油をフライパンになじませ、割り下を混ぜた溶き卵をおたま2~3杓分入れて、1枚ずつ焼いていきます。半熟になったら向こう側から手前に向かって巻いていくのですが、フライパンが丸いタイプのため巻くのがなかなかうまくいきません。途中で訪問して下さった原田シェフが、形が崩れてしまった場合の対処方法を教えてくれました。「そういうときはアルミホイルで包んで、四角くなるように形を整えます。冷えると多少いい感じになりますよ」。参加者の皆さんは、プロ直伝の工夫に感心していました

 

火加減も難しく、最初のころに焼いたものは黒い焦げ目が入ってしまいましたが、枚数を重ねるごとに、だんだんきれいに黄金色に焼き上がっただし巻き卵が出来てきました。

先につくったはっと汁に、しめじやねぎ、調味料を加えひと煮立ちさせ、配膳の準備をします。今回は、斉藤さんに前日から用意していただいた「秋刀魚の炊き込みごはん」とともにいただきます。参加者の皆さんから「先生こっちにござい」「あんだはこっちさござい」などと声がかかり、先生もスタッフも皆さんの輪に入り食事をしました。お互いのテーブルで「こっちのも食べてみらい」と食べ比べたり、「同じものなのに味がちがうね」などと話しながら、今回も楽しく和やかに終えることができました。

 

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