仮設食堂「よってったんせぇ」「めぐ海」工房ご訪問

投稿日:2013年6月8日 投稿者:sot

ソウルオブ東北

仮設食堂「よってたんせぇ」マリンマザーズ吉里吉里「めぐ海(めぐみ)」工房ご訪問

2013.6.8

 

ソウルオブ東北は株式会社アッシュ・セー・クレアシオンより東北の食文化の支援に共感していただき様々な形で寄付をしていただいております。

今年はその一部より、仮設食堂「よってったんせぇ」さんにはフライヤーとミキサーを、めぐ海工房さんには南部鉄器プレートの厨房機器をそれぞれご支援させていただきました。それらが、今どのようにみなさんに利用されているかお話しを伺いました。

 

 

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まず最初に伺ったのは生活研究グループ「マリンマザーズ吉里吉里」が立ち上げた仮設食堂「よってったんせぇ」さんです。

震災前はワカメや帆立の加工品製造販売をしていたそうですが、津波で流出。水産加工から、食堂に業態を変更し大槌町第1位号店としてオープン。代表者の芳賀さんが元気な笑顔で出迎えてくださいました。

中に入ると早速みなさんで「わかめかりんとう」を揚げて下さいました。まずロール状の塊の生地を5ミリ程度にスライスします。次に麺棒で3ミリくらいの厚さまで伸ばします。かぼちゃの生地にわかめの緑色が混ざっていてきれいな色です。平たい楕円型のかりんとうは大槌町の辺りでは見慣れた形状なのだそうです。

 

いよいよフライヤーの出番です。低温でじっくり揚げていきます。以前はフライパンで揚げており、なかなか量が揚げられなかったけれど、フライヤーがある事である程度量を揚げる事が出来るため、1週間揚げて、1週間休むなど、ローテーションが組めるようになったそうです。

また、ミキサーを使う前は生地を手捏ねしていましたが、ミキサーを使うと5分で倍の量の生地を捏ねる事が出来るため、体力的にも楽になったとの事です。ミキサーでの生地の堅さの調整が今後の課題だそうです。

揚げ上がった無添加のわかめかりんとうはしっかりした硬さとやさしい甘味で子供達のおやつにはぴったりです。「仮設住宅の中で過ごすよりうんといいの」と皆さん元気に頑張っていらっしゃいました。

 

 

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次に伺ったのは、「めぐ海」工房さんです。加工部長の村上さんにお話を伺いました。「めぐ海」工房さんはオープンして4ヶ月後に被災されたそうです。

落ち込んでいた村上さんには組合長さんの「農民はこんなときだからこそ頑張らないと」

という言葉に励まされ、被災後はすぐに、仲間を集め再開されました。

また、被災後3ヶ月後には、農業大学の方と共に田植えをし、自分達で作った米粉をおやきの皮に採用したそうです。

すぐに固くなってしまう米粉でのおやきの皮作りは試行錯誤の連続だったそうです。

ご支援させていただいた南部鉄器のプレートでは、わかめやかぼちゃなど6種類のおやきを1日200個~多いときでは800個の焼いているそうです。もっちりとした皮とわかめの相性が抜群でした。

最後に村上さんは「今はご支援でやっていますが近いうちに、私達の実力が試されるときがくる、初心を忘れずにやっていきたいです」とお話しくださいました。

 

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