おむすび87 原田良一シェフ
投稿日:2017年3月13日 投稿者:sot
ソウル オブ 東北
チームおむすび 第87回料理教室開催 2017.3.8
陸前高田市のコミュニティカフェ「りくカフェ」にておむすび料理教室を開催しました。
■開催概要
1.開催日時:3月8日(水)
2.開催場所:りくカフェ
3.メニュー:冬ネギとお魚のエスカベッシュ、寒い冬にクリーミーなお芋のスープに春を呼ぶ春菊を入れて、若鳥の胸肉のロースト フレンチの王道オレンジソースで、じゃが芋のグラタン、みんなで焼こう!クレープ!リンゴのカラメルゼ!
4.講師:レストランあさひや 原田良一シェフ
5.主催:ソウルオブ東北
6.協賛:キッコーマン株式会社
今回のおむすび料理教室は陸前高田市のりくカフェで開催しました。
りくカフェは震災後から市内外の方の憩いの場所として利用されてきた、コミュニティカフェで、元気な女性陣が出迎えてくれます。
りくカフェでのおむすび料理教室はこれで2回目で、前回は2012年、第11回目の開催でした。
講師はその時と同じく、レストランあさひやの原田良一シェフです。
実は原田シェフがおむすび料理教室の講師として初めて参加したのが、前回のりくカフェでした。
その後、りくカフェのイベントにはよく参加していたそうです。
今回のメニューは、集まった方が楽しめるようにと、豪華5品を考案してくださいました。
グループに分かれてそれぞれ原田シェフの指示通りに料理を作っていきます。
原田シェフが下ごしらえをお店でやってくださっていたので、あとはどんどん調理を進めるだけです。
エスカベッシュは今回お魚を使いましたが、お肉でも美味しく作れます。
一日置けば味がしみこんでさらにおいしくなります。
冬ネギがおいしく食べられる一品です。
じゃが芋のスープには春菊をいれます
春菊のシャキシャキした食感がなめらかなスープのアクセントになります。
グラタンは一つの天板でみんなの分を焼いていきます。
鶏むね肉のローストは、オーブンで一気に焼き上げます。
ソースはフレンチの王道のオレンジソースです。
オレンジリキュールのグランマルニエを入れると、さらに香りが華やかになりました。
クレープは全員で焼きました。
飾りの飴細工も、さすがプロの調理実習生徒の皆さんなので、原田シェフの手元を上手にまねして作りました。
リンゴのカラメルゼのリンゴは今は珍しい紅玉りんごです。
出来上がった料理をみんなで食べます。
食事中には前回の動画を流しました。
今回の参加者の中には前回も参加された方が何人かいらっしゃり、そのたびに完成が上がったり、懐かしい人を思い出したりしている姿もありました。
食事のあとは、岩手住みます芸人のアンダーエイジの漫才披露もありました。
初めて漫才を観たという方もいらっしゃり、みなさん楽しそうにしていました。
仮設住宅や公営住宅の方を対象とした「おむすび料理教室」は今回で最後になります。
「おむすび」は人と人を結ぶことから名づけられました。
私たちのこの活動が、コミュニティ再生の力になっていれば幸いです。
協賛をいただきましたキッコーマン株式会社様(毎回社員ボランティアの方も来てくれました)、講師を務めていただいた、シェフ、先生方、ご参加、ご協力してくださった皆様、どうも有難うございました。
来年度からはまた違う形で東北復興の支援を行っていきます。
これからもよろしくお願い致します。
ソウルオブ東北
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その他の活動
- 投稿日:2017年3月13日
おむすび86 原田良一シェフ
投稿日:2016年11月14日 投稿者:sot
ソウル オブ 東北
チームおむすび 第85回料理教室開催 2016.11.9
今年も気仙沼大島に伺い、3回目となるおむすび料理教室を開催しました。
■開催概要
1.開催日時:11月9日(水)
2.開催場所:気仙沼市大島開発総合センター
3.メニュー:ごぞんじ千厩レストランあさひやオーナーシェフ原田良一のかんたんフレンチ教室
4.講師:レストランあさひや 原田良一シェフ
5.主催:ソウルオブ東北
6.協賛:キッコーマン株式会社
一昨年、去年と続けて3回目となる気仙沼大島に向かいました。
講師は、レストランあさひやの原田シェフです。
原田シェフには大島での料理教室には毎回講師を務めていただいています。
料理教室のようなイベント自体が少ない大島の人にたくさんきてもらえるように、今回は仮設住宅ではなく、地域の施設で開催しました。
会場となった開発総合センターは、震災時に避難場所になった施設で、参加した方の中には仮設住宅ができる7月までそこで暮らしたという方もいらっしゃいました。
会場に着いて、準備を始めると開始30分前ころには続々と人が集まってきました。
たくさんの人に手伝ってもらいながら、準備作業を進めました。
今回の使用食材の牡蠣はヤマヨ水産、ゆずは小山さんの北限のゆずを使用しました。
今回のメニューは香りづけのゆずがさわやかな「気仙沼さんまのポテト添え」一関の地鶏のいわい鶏を使った「室根のオヤマの鶏と秋野菜のビール煮込み」、ヤマヨ水産牡蠣の「牡蠣のクリームスープ」、「旬のりんごのクレープ」です。
さんまはフェリーに乗る前に、気仙沼港で買った新鮮なものを使います。
さすが大島のお母さま方、皮をむくのが早くてあっという間に身を切っていました。
ポテトは半分潰して、半分はごろっとした食感を残した状態で型で円状にします。
そこに生のさんまとトマトを角切りにし、ゆず果汁と和えたものを載せるだけ。
かんたんで味も見た目もばっちりな前菜が出来上がります。
いわい鶏はデミクラスソースとビールで煮込んじゃいます。そこにかぼちゃなど秋野菜も入れていきます。
大人の味付けで、パスタを添えていただきました。
牡蠣のクリームスープは、目を離しているうちにあっという間に出来上がっていました。
ヤマヨ水産の従業員の方が、今晩旦那にこれを作る!と言ってくださりました。
料理を美味しくする栄養素は「ビタミンアイ」です!
りんごのクレープは、旬のリンゴをザラメと一緒に焼いてカラメルゼを作ってクレープに巻きます。
甘酸っぱい香りが調理中からおいしそうに漂ってきました。
クレープにのっている飴細工はシェフの息子さんの良太さん(あさひや三代目!)が作ってくださいました。
作った料理はおいしい!と大好評で、余っていたものまで皆さんに持って帰っていただけました。
今度は友達を連れてきたいという感想をいただけて、うれしかったです。
ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた方、どうもありがとうございました。
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おむすび料理・食育教室
- 投稿日:2016年11月14日
いわての浜のくらし
投稿日:2016年11月11日 投稿者:sot
■漁師って楽しいということ
今日は、海洋大学で、「まるごといわて浜の魅力イベント」が開催されました。いわての浜のくらしを紹介しつつ、担い手を募集したいという試みです。いつもお世話になっている岩手の沿岸広域振興局の方々がこのイベントを主催しています。案内を頂いたのでお邪魔しました。
丁度、ディスカッションの時間に間に合いました。復興支援で大槌に訪れた人がそのまま漁師になっていました。東京の方です。また、鎌倉に住んでいたのにやはり海が好きで釜石で漁師になった人、親がもともと漁師で、震災を機にUターンした方、皆さんまだ若い担い手です。それぞれが浜のくらしの魅力を語ってくれました。
まずどうして漁師がいいのか、それは浜の飯がまず、うまい!
その飯のうまさが原動力だと言います。魚がうまいのはわかっていたけどワカメってこんなにうまいんだと思ったといいます。
そうでしょう。私も毎日岩手のわかめ食べています。そして、漁師は魚だけじゃない、山に入って山菜とったり、松茸とったりと海と山のくらしを両方楽しめる、それも山の近い三陸ならではのことです。この松茸とりが結構な売上になったりするそうです。
漁師になるきっかけは、突きん棒という銛でマグロのような大きな魚を突くのを見た時、カッコイイと思ったことからだそうです。三陸は、深みのある湾ゆえに意外と大きな魚の寄り付きもある地域です。人と魚のリアルな戦いがすごくカッコイイのだと思います。
そして、漁師になって嫌だったことという問いには、寒さは慣れてくるけれど、はえ縄漁で、ご飯も食べる暇がないほど魚を取り続けることがあるそうです。その時間は20時間くらいになることもあるとのこと、がしかし、ご年配の漁師さんは「おれは60時間くらい操業したことあるんだ」とか言われてへなちょこ扱いされることが嫌だそう。
それともう一つ大事なこと。それは若い女の子がいなくて結婚の可能性がとても低いこと。あとは、船や漁具が高いこと。揃えると数千万かかるそうです。そして新座ものは、中古を手に入れたくとも人脈がなくて大変だということ。まず操業のためのインフラは、県にも何とかしてほしいものだ、そうでなければ着業も難しいと言うことでした。レンタルの仕組みがあればいいなと思いました。誰でも参加できる仕組みがないとなかなか担い手育成は難しいし、持続はもっと大変です。あとは自然相手のことなので共済の仕組みも大事だそうです。
あと面白い話がありました。ほや漁の時にえらこ(多毛綱ケヤリ科の環形動物)というやつに刺されると納豆アレルギーになってしまったそうです。あんなに納豆食べていたのに、納豆が食べれなくなるなんて、、、そしてこれは研究対象になったそうです。ふと見るとその方の腕はアレルギーの湿疹で赤くなっていました。
と言いつつも、漁師がいいのは生涯現役でいられることだそうです。仕事も趣味に近く頑張れば頑張っただけ収入もあるし、やりがいがあるのがやはり魅力だそうです。そして、自然は怖い時もありますが、その自然の中に身を投じて自然を感じることが最もな魅力なのだと思います。自然と人間のリアルな原点がここにあるのだと思います。
海で、一日しっかり働いて、浜のおすそわけ文化があって、美味しい飯や酒にありつける。シンプルで刺激のあるくらしが浜のくらしなのだと思いました。だから飽きずに年をとってもチャレンジし続けられる人がいるのだと思います。
これからは、若者たちが皆で協力してチームで漁をし、新しい漁師の魅力を伝えたいと最後に語っていたのが印象的でした。
岡部
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カテゴリー:
その他の活動
- 投稿日:2016年11月11日