食育教室 釜石市立白山小学校

投稿日:2015年3月2日 投稿者:sot

 

ソウル オブ 東北

釜石市立白山小学校食育教室   2015.2.17

 

今回の食育教室は釜石市立白山小学校へお伺いしました。

講師にはTV番組のアイアンシェフにも出演経験のある伊藤勝康シェフをお迎えしました。

 

■開催概要

 

1.開催日時:2月17日(火)13:50~15:30

2.開催場所:釜石市立白山小学校

3.対象:白山小学校 5,6年生

3.メニュー:「三陸帆立貝柱ソテーとわかめソース」「鮭とポテトにミルク煮」「イサダのリゾット 帆立風味」

4.講師:伊藤勝康シェフ

5.主催:ソウルオブ東北

6.協賛:株式会社シュゼット様

7.後援:岩手県教育委員会

 

 

当日は朝から津波注意報が出たり、食育教室開催直前に青森で震度5強を観測した地震が起きたり、緊張感が張り詰めるシーンが何度かありましたが、子供たちの冷静な対応に大人のこちらが終始感心しきりでした。

 

家庭科の単元「家族でアットホーム」という授業の一環で食育教室を行いました。

今日の体験を家族の方に話すことで家族の団欒を生むねらいがありました。

 

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今回は子供達に料理の前段階にも参加してもらいました。

鍋が必要なときは自分達で取りに行かせる、帆立の殻むきからさせる、などです。

帆立の殻剥きは全員が必ず参加しました。

殻むきをしていない子供たちは野菜を洗い、少ない時間で3品つくるための動きを心掛けていました。

 

 

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殻むきが終わったところから野菜を切っていきます。

カブを六等分というシェフの子供に四苦八苦しながら切りました。

結果、さまざまな六等分が生まれました。

 

鮭の切り身も半分に切ります。

野菜は力ずくでも切れましたが、魚は包丁を下に下ろすだけでは切れません。

シェフに包丁は引きながら切って使うことを教えてもらいました。

 

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切った野菜や材料はそれぞれ牛乳で煮込んだり、フライパンで焼いていきました。

教室の前ではシェフが南部鉄器を使って全員の分のカブをグリルしてくださいました。

南部鉄器を使うと素材に一気に熱が入るので、美味しさを閉じ込めることができます。

 

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調理した料理をお皿にそれぞれ盛り付けます。

伊藤シェフのお手本を見ながら盛り付けをしていきます。

全員に均等に量が行き渡るようにしました。

 

自分達で作った料理は、大満足の美味しさでした。

実は使った調味料はほとんど塩のみ!

その塩は「宮古の塩」を使いました。

 

食事中、シェフが地元三陸の食材の良さを子供達に教えてくれました。

三陸では300種類の魚が獲れます。

世界中を見てもこれほど多種が獲れる漁場はそうないそうです。

そして三陸に集まった魚が食べるイサダ(沖アミの一種)が栄養満点で、このイサダが三陸の魚を美味しくするといっても過言ではありません。

今回はそのイサダをリゾットに入れました。

 

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自分の生まれ育った町を大切にしてほしいという願いからホタテの殻むきをこどもたちにさせました。

港町の釜石なのだから何人かは経験者がいるだろうというのが私たちの考えでしたが、実際誰も帆立の殻をむいたことないということでした。

以前は、家族が総出で手伝った漁も、後を継ぐ人が少なくなりました。

流通システムが発展し、私たちの生活が楽になりましたが失っていく文化もあります。

食育教室を通じて、地域の文化性も取り戻していきたいと感じました。

 

 

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