おむすび77 原田良一シェフ
投稿日:2015年11月16日 投稿者:sot
ソウル オブ 東北
チームおむすび 第77回料理教室開催 2015.11.10
気仙沼港から海を渡り、大島に向かいました。
原田シェフと共に1年4か月ぶりに大島国民休暇村仮設住宅で料理教室を行いました。
■開催概要
1.開催日時:11月10日(火)
2.開催場所:気仙沼大島 国民休暇村仮設住宅
3.メニュー:大島の海の恵み
4.講師:レストランあさひや 原田良一シェフ
5.主催:ソウルオブ東北
6.協賛:キッコーマン株式会社
気仙沼大島は、気仙沼港からフェリーで25分のところにあります。
海あり、山ありの自然がとてもきれいなところです。
水産業も有名で、オーナー制度で牡蠣の養殖の復興を遂げたヤマヨ水産があります。
今回はヤマヨ水産から仕入れた、大島産の魚介を使います。
メニューは「大島産カキのグラタンフローレンス風 ヘルシーソース」「大島のムール貝とお魚でかんたんブイヤベース」「海の幸のごはん」「豚のカツレツのイタリア風とお芋のグラタン」「りんごのコンポート」を作りました。
仮設住宅の方は仲が良く、常に7、8人が集まってお茶をしています。
誰が、何が得意なのか、お互いに分かっているのでフォローし合いながら料理教室を進めました。
おむすび料理教室は豚のカツレツからスタートしました。
とんかつは作ったことがあってもカツレツは初めてという方が多くいました。
揚げ油の量がとんかつより少なくて済むので、覚えてしまえば普段の料理に生かせます。
「カキのグラタン」は、ホワイトソースを長芋と豆腐で作り、カロリーを通常のものよりも1/3にしました
殻をそのまま使ってお皿のようにしてグラタンにします。
フローレンス風というのは、ほうれん草を使うことがポイントなんだそう。
ブイヤベースには、他の料理を作っている間に出た出汁も入れます。
うま味が詰まった魚の頭やあらはあらかじめ少し焼いてから入れます。
焼くことで臭みがなくなります。
本来サフランを入れるのですが、もっと安くて使いやすいターメリックを入れるのを原田シェフはオススメしてくれました。
海の幸ごはんは、他の料理で使った魚介を少しずつ使って炊き上げ、リンゴのコンポートは原田シェフが作ってきてくれたデザートです。
出来上がった料理は外に運んで、青空のもとでみんなで食べました。
箸置きは、料理を見ていた男性陣が作ってくれたものです。
今回は品数が多いので、全部料理が揃ってるか、みんなで声を掛け合っていました。
食事を食べ始めるとみなさん無心に食べていました。
量が多く、最後まで食べ切れなかった方もいましたが、夕飯にまたじっくり食べると今日作った料理を大事に持って帰っていました。
今日のメニューは大島の海の恵みがいっぱいつまったものばかりなので、塩でちょっと味を整えるだけでもとても美味しいメニューでした。
おむすび料理教室終了後は、牡蠣のオーナー制度で震災を乗り越えた、ヤマヨ水産の工場へ見学に行きました。
もともと住宅だったところは、海に近いところにあったため、山の上に新しい家を作り、カキの作業工場に作り直しました。
2011年の震災の1年前、チリ地震の津波の被害に遭い、再び牡蠣を養殖するために助成金をもらったのですが、翌年の東日本大震災でまた養殖場が流されてしまいました。
新たな助成金をもらうことが出来ない状態で、「オーナー制度」という新しい方法を模索し、見事に牡蠣を復活させました。
牡蠣を我々に見せる姿は自慢げで、こちらも応援したくなるような姿でした。