おむすび57 澤田拓二先生
投稿日:2014年12月19日 投稿者:sot
ソウル オブ 東北
チーム おむすび 第57回料理教室開催 2014.8.29
第57回のチームおむすびは、前回に引き続き、東京の居酒屋「豆たく」の澤田先生と共に旧千厩中学校跡地仮設住宅へ向かいました。
■開催概要
1.開催日時:8月29日(金)11:00~14:00
2.開催場所:一関市 旧千厩中学校跡地仮設住宅
3.メニュー:鰹とオクラのなめろう、鰹のにんにくたっぷりナゲット、鰹の角煮と梅の混ぜご飯、鰹と三つ葉の冷製スープ
4.講師:居酒屋「豆たく」 澤田拓二先生
5.主催:ソウルオブ東北
6.協賛:キッコーマン株式会社
定期開催をしている旧千厩中学校跡地仮設住宅に今回も料理教室を行ってきました。
今回のメニューは、鰹とオクラのなめろう、鰹のにんにくたっぷりナゲット、鰹の角煮と梅の混ぜご飯、鰹と三つ葉の冷製スープと、鰹づくしです。
こちらの仮設は岩手県一関市にありますが、宮城県気仙沼市出身の方が住む仮設住宅です。
気仙沼までは車で40分程あり、税金の支払いなど、いちいちそこまで行かなくてはならないのが住民の方の悩みでもあります。
また、こちらの仮設住宅の道路を挟んだ向かいには公営住宅が建てられました。
講師は前回に引き続き、居酒屋「豆たく」の澤田先生です。
住民の方の鰹を食べたいという希望で、鰹づくしのメニューを教えて下さることになりました。
グループを4つに分け、それぞれで別の料理を担当することになりました。
まずは、鰹とオクラのなめろうのグループです。
鰹をぶつ切りにして、さらに細かくたたいていきます。
オクラは言われなくても先に湯がいていました。さすが主婦です。
調味料で味付けし、大葉の上にのせて完成ですが、一番早く終わってしまったので、他のチームの応援に皆さん行きました。
鰹とにんにくたっぷりのナゲットは、ソースに工夫が光りました。
ナゲットの鰹は厚めのお刺身位に切り、おろしにんにく、醤油、みりん、出汁で作ったたれに10分漬け込みます。
その間にソースを作っていきます。
常温に戻したクリームチーズに合わせるのが、鰹の酒盗です。
酒盗とは魚の内臓を原料とした塩辛のことです。
それを食べると、お酒が進むことから酒盗という名前になったとか・・・。
鰹に片栗粉を付け、カラッと揚げるとナゲットが出来上がりました。
鰹の角煮と梅の混ぜご飯を作ったのは男性チームでした。
いつもは見ているだけだった人も今回は気合いを入れて参加して下さいました。
鰹を砂糖と生姜、醤油で味付けし、少し煮込み、とろみがついたくらいでごはんに混ぜていきます。
人数分のご飯を混ぜるのは男性でもひと苦労のようでした。
鰹と三つ葉の冷製スープは、ネギと三つ葉、豆腐、鰹が具材となった上品なスープでした。
少しだけいれた柚子胡椒がポイントです。
食事が出来上がると、机を並べ直し、食事会場を作ります。
座布団に座って食べられる席もつくりました。
みなさん今回の鰹メニューには大満足のようで、おかわりまでしていました。
参加者は気仙沼出身の方達ですので、食事の途中にそれぞれの鰹料理を教えて下さいました。
今回、ちょっと嬉しい出来事がありました。
前回まで、いつも来て下さっていた男性の姿が今回は見えず、不思議に思っていると、その方の息子さんが公営住宅の抽選に当たり、一緒に暮らすために引っ越しされたということでした。
ちゃんとした家で新しい生活が始めることができるのは、私たちも嬉しい事です。
しかし、まだ仮設住宅から出れない方はたくさんいらっしゃいます。
その方々のために、これからも何か手伝っていけたらと思います。
■東北の食を守ろう ~三陸の鰹~
日本人の大好きな鰹は、主に南日本の分布ですが、夏から秋にかけて、三陸にも回遊してきます。
そして、この鰹の漁獲にも三陸の特徴である黒潮と親潮が関係してきます。
三陸を中心とした東北地区では黒潮と親潮のぶつかりあう海域が好漁場となり、この時期港はもっとも賑わいます。
今回使った鰹は気仙沼で前日獲れた新鮮なものです。
三陸で獲れた秋の戻りガツオは脂の乗りも最高で、ぜひたくさんの人に食べて頂きたい一品です。
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カテゴリー:
おむすび料理・食育教室
- 投稿日:2014年12月19日
おむすび56 澤田拓二先生
投稿日:2014年12月19日 投稿者:sot
ソウル オブ 東北
チーム おむすび 第56回料理教室開催 2014.8.28
第56回のチームおむすびは、陸前高田市西風道和野会館へ、東京で居酒屋「豆たく」を営む澤田拓二先生と共に伺いました。
■開催概要
1.開催日時:8月28日(木)11:00~14:00
2.開催場所:陸前高田市西風道 和野会館
3.メニュー:オクラととうもろこしのバラ小天丼、帆立とクレソンのキムチ、生ピーマンと塩つくね、にんにくの味噌汁
4.講師:郷土料理レストランはずみ 総料理長小野塚武男先生
5.主催:ソウルオブ東北
6.協賛:キッコーマン株式会社
今回講師を務めてくださった澤田先生は震災後から東北各地で炊き出しをして下さってきました。
震災から時間が経ち、支援の仕方を模索する中、ソウルオブ東北のチームおむすびを紹介されたことで今回の料理教室が実現しました。
会場の和野会館は陸前高田市の方々が住んでいます。
沿岸に近い場所ですが、和野会館は山の中腹に建っている為、安全ということで仮設住宅が建てられました。
大規模な仮設住宅ではないため、今回は小規模な仮設住宅3つの合同の開催です。
料理教室はまず、食材を切ることから始めます。
帆立は肝とひもの部分を取り除き、4等分にします。
こちらで獲れる帆立はとても大きいので、澤田先生もびっくりしていました。
まずは生ピーマンと塩つくねから取り掛かります。
つくねは楕円形に形を整えることで、後でピーマンに挟みやすくします。
とは言ってもグループによって形に違いが出ていました。
ピーマンの肉詰めを思い出すようなレシピですが、今回はピーマンに火を通さずに使います。
ピーマンは生で食べると苦みも少なくなるそうです。
オクラととうもろこしのバラ小天丼は材料のオクラととうもろこしをそれぞれのグループで切った後、集めて一つの鍋で揚げました。
代表の方2人で揚げていたのですが、作業が終わった人も集まって賑やかになっていきました。
オクラととうもろこしはバラバラに揚げて、ご飯に散らし、上から塩昆布をかけます。
簡単ですが、とても美味しいと評判でした。
帆立とクレソンのキムチはクレソンの代わりに水菜で代用し、作りました。
コチュジャン、ケチャップ、醤油、ごま油を大さじ3、そこににんにく、ゴマ、韓国一味を加え、オリジナルのキムチたれを作ります。
これに合わせればどんなものでもキムチにできる万能調味料です。韓国一味がない場合は普通の一味でも作れます。
その際は辛味が強く出てしまうので、味を見ながら入れます。
参加者の方に人気があったのが、にんにくの味噌汁でした。
にんにくは出汁がまだ冷たい状態の時に入れ、少しずつ火を通します。
ごろっと一かけら丸ごと入ったにんにくで、皆さん元気が出たようでした。
食事が出来上がると、それぞれのグループごとに試食会が始まります。
簡単だけど、ちょっと手が込んで見える料理は、味もばっちりでした。
料理教室終了後はのんびりと会話を楽しみ、参加者の方は帰っていかれました。
今会場では3回目の開催で、気心が知れていて楽しく参加できたという言葉ももらうことができ、スタッフとしても嬉しい気持ちで料理教室を終えることができました。
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カテゴリー:
おむすび料理・食育教室
- 投稿日:2014年12月19日
おむすび55 小野塚武男先生
投稿日:2014年12月19日 投稿者:sot
ソウル オブ 東北
チーム おむすび 第55回料理教室開催 2014.7.22
第55回のチームおむすびは、気仙沼市水梨小学校仮設住宅へ、花と泉の公園内の郷土料理レストラン「はずみ」で総料理長を務めていらっしゃる小野塚先生と伺いました。
■開催概要
1.開催日時:7月22日(火)11:00~14:00
2.開催場所:気仙沼市水梨小学校仮設住宅
3.メニュー:いろいろ餃子 (エビ餃子、きのこ餃子、カニ餃子、玉子餃子、水餃子、ワンタン)
4.講師:郷土料理レストランはずみ 総料理長小野塚武男先生
5.主催:ソウルオブ東北
6.協賛:キッコーマン株式会社
水梨小学校仮設住宅での開催は2回目で、以前の開催は2012年5月の開催でした。
気仙沼市郊外の丘の中腹に建つ小学校の隣に建てられた仮設住宅で、周りは田園風景が広がっています。
2年ぶりの開催に参加者の方から「忘れちゃったのかと思ってたよ」と笑いながら声をかけていただきました。
講師は一関市内にある花と泉の公園の郷土料理レストランはずみから小野塚武男先生が来てくださったほか、和食処どっとの斉藤先生がアシスタントとして参加して下さいました。
今回のメニューはいろいろ餃子ということで、餃子の餡の具材を変えたり、作った餃子を水餃子にしたりました。
最初に餃子の餡作りをします。
キャベツ、ネギをみじん切りにし、一つのボウルにとっておきます。他の変わり種餃子の食材も切っていきます。
ボウルに調味料を入れていきます。
醤油、砂糖、塩、胡椒、おろしにんにく、根生姜をボウルに入れ混ぜ合わせます。
味付けはちょっと濃いめで大丈夫だそうです。
そこへ豚ひき肉を入れます。豚ひき肉は脂身の多いものを使うとより美味しくなります。
今回はひき肉と一緒に豚の脂を入れました。肉:脂を3:1にすると理想的だそうです。
豚ひき肉と調味料をしっかり混ぜ合わせたところに先ほど切ったキャベツとネギを入れます。
これで基本の餡が完成します。ここにエビやきのこを混ぜ入れそれぞれの餃子を作ります。
餡が出来ると、餃子を包む作業に移ります。
しかし、みなさん集中し過ぎて室内が非常に静かになってしまいました。
そのかわりに恐ろしい速さで餃子が作られていきます。
上手に餡を包む方法は左手で皮をもち、人差し指でひだを作り、右手でひだを折っていくのが良いそうです。
包み終えた餃子は、種類が混ざらないようにフライパンで焼きます。
油を敷いたフライパンに餃子を並べ、底に焼き色が付いたら水を1/3強入れて蓋をして蒸し焼きにします。
火が通ったら蓋を開け、水分を飛ばし、最後に上から油をひと回しして完成です。
今回のメニューは餃子という事で、ご飯ものはなかったのですが、参加者の方がスタッフの分までおにぎりを作ってきてくださいました。
中には焼けすぎて焦げしまった餃子もありましたが、「ちびくろサンボ」と呼んでそれも美味しく頂きました。
どの餃子も同じ数だけ食べて、不公平にならないようにしました。
食事会が終わると、余った餃子だけではなく、スープや餃子のたれも全て持ち帰って頂きご飯のごみはほとんど出ませんでした。
料理教室終了後は余った餡でまた餃子作りをしたそうです。
参加者のみなさんに見送られ、今回のおむすび料理教室を終了しました。
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カテゴリー:
おむすび料理・食育教室
- 投稿日:2014年12月19日