おむすび37 原田良一シェフ
投稿日:2013年10月19日 投稿者:sot
ソウル オブ 東北
チーム おむすび 第37回料理教室開催 2013.10.23
チーム おむすびの第37回料理教室を開催いたしました。今回のチームおむすびは、岩手県一関市千厩の「 レストランあさひや」原田良一シェフをお迎えして宮城県南三陸町歌津・港仮設住宅談話室におじゃましました。
■開催概要
1.開催名称 チームおむすび料理教室〈第37回〉
2.開催日時 2013年10月23日(水曜日)11時〜
3.開催場所 (宮城県南三陸町気仙沼)港仮設住宅
4.主催 ソウル オブ 東北
5.協賛 キッコーマン株式会社
6.実施内容 料理教室、食事会
7.参加シェフ 岩手 レストランあさひや原田シェフ
今回でチームおむすび5回目の参加となる原田良一シェフが震災以前からお世話になっている漁師・アベカツキさんの地元の仮設住宅ということで「恩返ししたい」「力になりたい」という想いを受けてこの地での開催となりました。
今回のメニューは、「旬りんごのクレープ」、「スパゲッティーペスカトーレ」、「洋風ごはんイクラ入り」の3品です。漁師アベさんが獲ってきた魚を使って欲しいとお申し出でいただき、今回メニューとなりました。しかしここ数日低気圧の関係で海が荒れ模様。当日はなんとか漁に出て頂き、食材を提供していただきました。「命かけたよぅ」と笑顔でおっしゃっていました。また、地元出身の気仙沼で八百屋を営んでいるフレッシュみなとさんから、野菜をご提供いただきました。原田シェフの日々の活動への敬意と地元愛が感じられるます。
今回の教室参加者は、30~40代のお母さん中心の11名と見学のおばあちゃん・おじいちゃん36名、総勢43名に来て頂き、見学の方たちは邪魔にならない用にと廊下や玄関、縁側から盛り上げてくださいました。
始まりの挨拶では「本当は、すぐにでも歌津の仮設住宅には来たかったんです。私は気仙沼高校の柔道部の出身でしてね。今日はよろしくお願いします。」と原田シェフ。いつもの軽快なトークでお母さんたちとの会話もはずみます。「上手だね」「焦げちゃった、たぬきだね。」「次あなたの番よ」と和やかなムードで進んでいきました。包丁さばきは皆さん当たり前にうまく、作業そのものは無駄が無くスピーディーで予定時刻より大分早く出来上がりました。
クレープと言うこともあり参加者も見学者も最初、「子供・若い子の食べるものよね」と仰っていたのですが、中身に使用するりんごソースを味見して考えが変わったようでした。調理する際ブランデーで一瞬炎が上がり、拍手喝采、「マジシャンみたい・・・」「さすがプロ」と心を奪われているようでした。
漁師アベさんの鮭やカニ、エイを原田シェフが朝6時から会場入りし仕込みしてくださいました。同時進行でキッチンカー内ではシェフの息子さんとスタッフさんが黙々人数分を作ってくださいました。ベストのタイミングで出来上がりお母さん立ちと共に盛り付けです。「一皿一世帯だよね」「私の分はお父さんに・おばあちゃんに・子供に」など家族への思いやりに溢れてました。
食事会では、普段口にしているはずの食材が異国の料理になり興味津々で口へ。 びっくり!! 「初めての味なのにうまい!エイはとくにうまい!トマトソースにも合うんだねぇ」皆さん箸がすすんでいきました。「外国の料理なのに箸、これもいいねぇ」原田シェフは「沢山たべて元気になってくださいね。」と温かい言葉で皆さんを元気つけます。
最後にデザートのクレープです。年配の方もお母さんも食べてる顔がニンマリ、おいしそうに食べてる顔が印象的でした。参加者の皆さんにも片付けを手伝っていただき無事終了となりました。
最後に自治会長さんは、「一番の目標はここを出る事。早ければ早い程いいのだよ。」と力強くおっしゃって下さいました。復興計画も他より早めで、地主さんへの交渉に入居者みんなで動いたため、集団で入れる住宅が建設されることとなったそうです。
原田シェフからは、「わたしは地元の人間として、チームおむすびなどの食の復興支援の最前線にいたいのです。料理しかできませんが、お腹いっぱいで皆さん喜んでいただけると嬉しいのです。」と力強いコメントを頂きました。
最後は恒例の記念撮影をし、参加者の皆さんにはあたたかい言葉を頂き、見送り頂きました