いわて三陸食産業プロジェクト第4弾 [1]

投稿日:2012年3月31日 投稿者:sot

■三陸鉄道の再開 田野畑〜久慈

 

津波で線路が破壊された三陸鉄道。三陸鉄道は、地元の貴重な足となっています。4月1日、三陸鉄道の田野畑〜久慈間がようやく再開します。

 

田野畑のまわりを見学します。田野畑駅の隣にカルボナード島越という駅がありました。宮沢賢治が旅で訪れたという史実から由来してこの名前がつけられています。

 

しかし、トンネルからトンネルまでその駅の形も線路もありません。駅の写真を見せてもらいました。とてもかわいい駅でした。しかし今は、ぽつりと宮沢賢治の石碑が残されているだけです。

 

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三陸鉄道では、フロントライン研修として、被災地を知ってもらうためにバスのツアーを行っています。先ほども被災した羅賀荘というホテルの前で、沢山の方を乗せたバスに出会いました。被災地を多くの人に知ってもらうのはとても意義のあることです。知って初めて津波の恐ろしさを想像することができるのです。

 

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田野畑という所は、サッパ船クルーズが有名です。このサッパ船の港も被害を受けていましたが、ようやく再開されました。リアス式海岸特有の切り立った岩が織りなす海の景観は素晴らしいものです。切り立った崖ゆえに、海岸近くまで海は深く、大きな魚が回遊します。リアス式海岸は大きな海の恵みを生み出しているのです。
田野畑は海だけでなく、酪農や合鴨、キノコの栽培なども盛んです。海と里と山の産物に恵まれたところです。しかし、まだまだ知られていないのです。こうして来てはじめてわかるのです。

 

今回も熊谷喜八さんと東北のシェフたちと田野畑で行われる式典の応援にきました。応援メニューは、田野畑の鴨を使った喜八流スパイシー鍋です。昨日からキハチのシェフ鶴田さんが、ロレオールの伊藤さんの厨房を借り、仕込みをしてくれました。盛岡のメトロポリタンの狩野シェフ、被災から立ち上がり、ようやく店をオープンさせたばかりの駒場シェフ、岩泉の野中シェフ等が手伝いにきてくれました。明日が本番です。皆様よろしくお願いします。 (代表 岡部 泉)

小さな仮設

投稿日:2012年3月22日 投稿者:sot

■ひとり暮らしにおいしいお料理を

 

今週の月曜日、ロレオールの伊藤さんが大船渡の小さな仮設住宅に行ってくれました。
私も一緒に行きたかったのですが、その日はソウルオブ東北のための打ち合わせがあり伺えませんでした。その時の様子を聞きました。

 

19人しかいない仮設住宅。これまで誰も訪問者がいなかったようで、伊藤さんのお料理は皆さんとても喜ばれたそうです。
5人家族のおばあちゃんがいて、あとは二人暮らしか一人暮らしの方々。。震災の話は避けようと笑顔でお話しをされるそうです。でもどうしてもついつい、震災の話になると皆さんしんみりしてしまうそうです。そうなんです。心から離れないのでしょう。でもその話を聞いてあげたいと思うのです。心の中につかえているもの、誰かに話したくてもういっぱいになっているはずです。

 

仮設住宅に自立を促すというルールが言われたのは、避難所から仮設住宅に移動が終わる9月ごろ。
でも、自立って一体何でしょう。
経済的な自立でしょうか、精神的な自立でしょうか。一人暮らしのおばあちゃんやおじいちゃんは、誰かに頼ってもいいのではないでしょうか。もう精一杯頑張っているのです。自立などいう範疇を超えているのです。

 

毎日どんなにか心細く、さみしいことでしょう。一緒にご飯を食べて、お話しをしたいのだと思います。健常者であっても若者であっても、さみしく辛いことが沢山あります。都会の若者でさえ、経済的にも精神的にも自立していない人は沢山います。かえって弱く甘えている子たちが沢山。
震災を乗り越え、お一人で暮らされている方々のさみしさを思うと心が痛く胸が詰まる思いです。また、一緒に私も連れて行って欲しいです。一緒に温かいご飯を食べたいと思います。
本当に出来る事が小さすぎて、情けなく思います。(代表 岡部 泉)

フードルール

投稿日:2012年3月22日 投稿者:sot

■善き食べ物は善き生産者から

 

本やさんでフードルールなる本を買いました。食べ物はこう食べようというルールブックです。
本当の食べ物を植物を中心に、ほどよい量だけ食べる。これが軸となっています。家庭の原材料にないものが入っている加工品は食べない、原材料が5種類以上のものを食べない、マスプロ化した食べ物は食べない、、、等々現在のスーパーやコンビニで売っている加工品は大概このルールには当てはまりません。
でもこのルールブックは、アメリカのジャーナリストの本なのです。アメリカは、いわばマスプロ商品の国であり、添加物などを沢山使った加工品ばかりの国です。しかしアメリカも善い食べ物を食べなくてはいけないと流れが確実にあるようです。善い生産者から年間契約をし、その生産者がいい生産物をつくれるようにするというCSA(地域支援型農業)が急速に拡がっていると聞きます。善いこととなるとその活動がすぐに広まるのもアメリカらしいことです。「善い食料」でなければいけないとアメリカが気がつき始めたのです。
日本はもともとは、とても善い食料の国でした。しかし戦後、沢山の怪しい加工品がアメリカから入ってきて、いつの間にかアメリカ同様、妙な食べ物が多い国になってしまったのです。
日本もアメリカのように、気がついたら「まった」を掛けて止まらなければなりません。今、一度かつての日本の食生活はどうだったかを見直し、善い食べ物を取り戻したいと思うのです。(代表 岡部 泉)

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